• Home
  • やさしい病気の話

やさしい病気の話

今回は「在宅医療廃棄物処理について~健やかに暮らせるまちづくり~」と題して照井 哲先生が話題を提供します。

秋田県では、65歳以上の老年人口が28.4%と全国第2位であり、それに伴い、在宅で医療を受ける高齢者の方が増えています。入院期間の短縮や各種在宅自己医療の普及、介護保険制度の充実により、訪問診療や訪問介護による在宅医療を受ける方が、今後一層増えると考えられます。
在宅医療や介護を行う場合は家庭で廃棄物が生じます。注射針等の鋭利な刃物など危険なもの以外にも、栄養バックや尿バック、各種チューブ類やガーゼ類が排出されます。
環境省では、在宅医療廃棄物は注射針など取り扱いに注意が必要な鋭利なものは受け取った医療機関に返却し、医療機関で感染性廃棄物として処理すること、針以外の鋭利でないものは一般廃棄物として市町村が収集、運搬し、処分することが最も望ましいとしています。
全国では能代市や名古屋市などはこの在宅医療廃棄物の排出ルールに従って安全に処分しています。大仙市の家庭ごみを焼却する大仙美郷クリーンセンターでも、非鋭利な在宅医療廃棄物の受け入れを実施しています。
みなさんに廃棄物、感染予防などについて正しく理解していただくことで、在宅医療を受けている方やその家族が住みやすいまちづくりができるよう、ご協力をお願いします。

医療廃棄物の処理の仕方

医療機関に返却するもの
注射針、針付きのチューブ類など(血液が残っている部分を切り取り、血液が付着していない部分は燃やせるごみへ)
市で収集・処理するもの
(燃やせるごみ)
注射筒、バック類、チューブ類、ガーゼ、脱脂綿、紙おむつなど
燃やせるごみへの出し方
容器などに残った液は捨て、汚れがひどい場合は水ですすいでください。(汚物はトイレで流す)燃やせる在宅医療廃棄物を透明なビニール袋などに入れ、一般ごみと一緒に燃やせるごみ袋に入れてください。

燃やせるごみとして出せるものの例

画像:

安全に収集や運搬ができるよう、詳しくは主治医の先生や市役所環境交通安全課環境班(TEL: 0187-63-1111 代表)に問い合わせください。

(照井 哲 12.07.31.)